勝てる方法2

 




前回はFXに於けるpipsやシステム的なものを書きました。

今回のテーマはFXには切っても離せない心理についてです。


皆さんプロスペクト理論ってご存知…ですよね?

1979年に行動経済学者のダニエル・カーネマン氏とエイモス・トベルスキー氏によって提唱され、プロスペクトには期待・予想・見通しという意味があり、人の意思決定をモデル化した理論です。



簡単に言えば…人は喜びより目の前の損失や悲しみは2倍に感じるためトレードで損切りできない、チキン利確する、ある利益や損失を基準として意思決定してしまうというものです。


トレードでは感情を出さずに、トレードルール

を決めて淡々と熟すだけ。とはよく言いますが、感情の生き物が感情を出さずに機械的にって…出来るものではないので、修行僧の様な事は出来ませんししなくて良いと思いますよ。

トレードの為に無感情になれて、終われば喜怒哀楽がある人に戻れる人…いますか?

克服なんか出来ないのにトレードのために余計な努力をする時間が無駄です。



どんなにFXを勉強しても練習しても人間は自然に感情は出るもの。では、どうするか…


人は損失を大きく嫌うから損切り出来ないのなら、精神をコントロールするよりも損切りしなくて良いテクニックを身につけるしかありません。

私は…多分誰よりも含み損が嫌いで関西人の中でも短気な方です。だからエントリー後から早い時間で含み益になるポジションの研究を続けてきましたので、結果的にドカンは初心者の時以来してません。




損切りする時ってどんな時ですか?

(1)明らかに逆行された時と、

(2)エントリータイミングが悪く一向に含み益にならない時

と思いませんか?


感情を正したり無にするより改善は早いです。

もっと取りやすいところが来るまで待つか、タイミングの取り方を工夫するだけでも良くなったりしますね。


もう少し具体的に言うと、皆さんが1分足、5分足でトレードしていたとしたら、それは上位足の方向性が理解出来ていないために起こる逆行で、15分足や30分足でトレードしていたなら上位足と下位足の連動性を考慮していない読み方をしてるとエントリー後にすぐに含み益になりません。

エントリーが早すぎ遅すぎというタイミングの問題で損切りしたくなる含み損が出るんです。


切った後に伸びた、切ったらローソクがさっきのポジションを超えて行ったというのが多い人ほどその傾向にあります。




プロスペクト理論を克服しようと、自動売買などに手を出せば、もっとFXが下手になりますのでやめましょう。克服出来ませんし裁量トレードから逃げて解決もしません。




回収不可能なものに執着しない事も大切です。

例えば…チャートを読めていない難しい時にトレードをして損失が大きく出たなら、今のその動きの中で取り返しは難しいでしょう。

早く損失額を減らしたい心理とムキになってる時に冷静な判断が出来ずにさらに見誤る危険性の方が高く、相場は取りやすい形になるまで時間もかかるのが常です。

ロングがダメならショート…でドテンで取り返せる事もありますが、そのショートも続かずに振り回されれば往復の損切りが待っています。



だから、どこまで待てば良いか、いつエントリー出来るか、どこまでローソクが動くか、どこで利確するか。全部の動きを読める分析が必要なんです。

私は何も理想論を言ってるわけじゃなくて、こういう活きたテクニックを教えてる数少ないアドバイザーです。


費やした証拠金の取り返しは、今すぐじゃなければ時が来たら取り返せます。この心理を直すんじゃなく、必要なのは待てば来る事が分かる分析テクニックと思いませんか?



次にマイルールです。

感情コントロール出来ないからトレードルールを作って淡々と…

って、感情は出るのが自然なのでルールも破るのが人間です。


守れないルール、細かいルールを作って、守れなかった自分を悔やんでストレスを溜めるぐらいならルールなどなくて良いんです。ルールを破ったから負けたんじゃなく、ルールを決めないと失敗する危ないトレードをしてるから負けるんです。


FXで勝ってる人は感情を出さずに厳格にルールを守って、正しくトレード出来るのがプロだと思っていますか?誰でも感情は出るので、自分の勝ちパターンを知り、損切りしなくて良いタイミングを待ち、勝てる時だけトレードが出来るように手法をシンプルにしているだけです。

大義名分のために初心者向けにルールが大切など言いますが、トレードで取りやすいパターンが分かってるだけで、勝つから感情を出す事もないだけです。



出来ない感情コントロールや克服よりも、一にも二にも分析力とテクニックです。あまり好ましくないナンピンでも、正のナンピンと負のナンピンがあり、どのタイミングで入れるかで大損を回避するテクニックがあります。入れたポジションが利益に変わるのを待つよりも証拠金を減らさない工夫の方が大事で、綺麗なトレードだけが正しいわけではありません。トレードが上手い人は正のナンピンも上手いと思います。



インジケータ指標や手法で勝ってる人がいて、それでも自分が負けてしまうのはプロスペクト理論だからだ!というのもあるかもしれませんが、精神論よりも使い方を間違ってるのと分析が出来ていないのが大きな原因です。メンタルが弱い方でも、取れる場所が分かればポジションはいくらでも取れます。

そうと分かれば、する事は精神修行じゃなく勝つための生きた分析ですね。


今トータルで負けやすい方は、欠けてるのは精神論じゃなく分析力と思います。


プロスペクト理論による一番の問題点は、賭けた証拠金の分だけ信じきってる現状の手法への執着かもしれません。今までそれで大きく成功してなったらもうそれは使えないものです。

使えないものでも少し勝てた記憶からしがみつくと、もっと大きく成長出来る方法が入らなくなります。iPhoneの容量がいっぱいになってるのと同じですね。




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