★★「A-book」と「B-book」

 




FXをしているとどこかで目にする、聞いたことがある今日はそんな記事です。




FXの取引システムの方式には「A-book」「B-book」というものがあります。


方式というよりも分類にあたりますね。

どういう意味なのかピンと来ないですよね?

先ずは、A-bookB-bookの定義について簡単に解説します。




注文処理方式

A-bookB-bookとは、注文処理方法の違いを指しています。
A-book
FX業者は、NDD-ECN方式で注文処理を行っており、顧客からの注文をインターバンク市場に流して手数料を受け取る方式です。


全部そうなってるんじゃないの?と思いますがそうではなく、対してB-bookFX業者は、OTC方式と呼ばれるインターバンクに流さないDD方式の方法をとっています。これは顧客とFX業者の間でしか金銭のやり取りは発生しません。


インターバンクに顧客の注文が流れないので、会員は業者が提示したレートで売り買いを行ってFX取引を行います。他社とレートが違ったり、ヒゲの長さが違った場合であっても、それも含めての業者との相対取引です。





注文処理方式=NDD方式とDD方式とデメリット

A-bookNDD方式

B-bookDD方式


と区別することが出来ます。

NDD方式はインターバンクに注文が流れ、DD方式はインターバンクに注文が流れず業者内で完結するFX取引であるという単純なものではなく、併用している会社が多いのが現状です。


A-bookB-book2つを、どのくらいの割合で導入しているのかは業者のみ知ることですが、特徴を見ることでトレーダーはその業者の重心を予想することができます。


A-bookの割合が多い業者の場合

スプレッド手数料等が収益のため、顧客の資金にはタッチしないので倒産リスクが少なく透明性が高い反面、デメリットはスプレッドが広く約定力が低い(時にはスリッページで表れます)ことが分かります。


対して、

B-bookの割合が多い業者の場合

インターバンクに流さない注文が多いため、スプレッドはいくらでも狭くする事が可能で、顧客同士を相殺マッチングさせることでどんな注文でもいつ売買しても約定力が高くなります。市場に流さない注文が多いと顧客の損は全て収益になるのでA-book業者よりも売上が多く、ボーナスクレジットの付与や集客のキャンペーンが行えます。

デメリットは、B-book業者は顧客に利益を出されると喜ばしくないので規約違反を盾に妨害行為や利益を出し続けると口座凍結される恐れがあります。

初心者の会員を増やす方が負ける分母を補えるので、獲得方法も様々です。





切り替え

前述の通り、これらは併用している業者が多く完全にどちらかというわけではありません。

完全にA-bookだという業者は稀ですが、国内の殆どがB-bookと思って間違いありません。海外業者もこちらが多いですが


実際は顧客の資金や投資成績で切り替えを行なっています。

ロットが多く成績が良い人は業者としては内部処理出来ずインターバンクにカバー取引で注文を出さないと負担が増大します。B-bookDD方式メインの業者であってもこの人はNDDという風に切り替えます。




まとめ

これら方式は完全に分けられているわけではありませんが、業者の方式としては、


DD業者は内部で注文処理するため資金が必要で許可も難しく、NDD方式の両方を切り替えれますが、NDD業者は主に手数料収益で最初からDDの許認可が無いのでDD方式は出来ません。DD方式許可を取っている場合だけ両方出来るんですね。


ですので、トレーダー目線で、透明性がある方式や業者を選びたい場合は、


⚫︎ボーナスやキャンペーン、景品プレゼントを行なっている

⚫︎自社プラットフォームを使わせる(MT使用可能でも注文は自社PFに限るを含む)

⚫︎スキャルピング・EA禁止


の業者は主にB-bookDD方式と見れますので、A-book業者が良い場合は目印になりますね。

初心者に人気が高い業者というのは、ボーナスやプレゼントが貰えるなど、こうしたビジネスモデルで成功している企業が多いです。そのため上級者は違うところに移行するというのがこれです。




アンケートに参加しているトレーダーの人数と証拠金を見れば、1人当たりの平均証拠金が高い方が勝っている割合が高い業者と分かりますね。


ボーナスが多い会社でも顧客は増やせていないという結果にも受け取れますし、勝ってる人はボーナスが無い会社を好むという見方もできます。



DD方式が悪くNDDが良いというものではなく、それぞれが取引方式の特徴や、中には恣意的なレートである不安も含めて業者を信頼して契約する事です。会員規約も含めて契約とは知っているものとして取り扱われるものなので。








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