★ 大衆心理やAIに関して
FXでは大衆心理を知ってトレードをすることが大事とか、皆んなが意識してるライン際の揉み合い…
ここでは買いの決済売りでショートと拮抗する場所…と言われますが
このような大衆心理と言われる考え方…
日本人は大勢の意見に流される傾向の人が多い民族性で、皆んなと同じじゃなく自分だけ注目されたり浮いてることを嫌い、怖いと思う方もいますね。
中には皆んなと同じ考え方でなければ正しくなく、時にはそれだけで「皆んなと違う」と否定されたり、酷い時は人格否定まで入ります。
FXの場合は、喜ばしいことです。
逆に褒め言葉と受け取りましょう。
皆んなと違うから、負ける80%に入る確率が減り、一部しか持ち合わせない発想に繋がります。会社員の考え方ではないから経営者として成功します。
平均的に灘らか、突出なく、リスクなく、目立つことがない、出る杭を打たれないように…では何をしても逸出しする才能は生まれませんね。
私が5〜10pipsしか取れなかったスキャルから、数百pips取れるまでテクニカルを昇華させれたのは、皆んなが見てるものや考えるありきたりなテクニカルの発想を逆転させたからです。
マルコムXの言葉…
もし君を批判する者がいないなら、君は恐らく成功しないだろう
バーナード・ショーの言葉…
成功の秘訣は多数に逆らうこと
有名な投資格言のように、「人の裏行く」には、人(大衆)と同じ発想で人よりも成功するわけがないですね。
FXは、株式や外貨預金と違い現物の通貨購入は無く、通貨数量の購入金額の1/25(証拠金率4%)の証拠金を差し入れて取引をするレバレッジ取引です。
その通貨数量の取引で生じた「結果の損益額」を口座から加減算する「差金決済」です。
実際に通貨を購入してるのではないから、直接個人の取引してる結果がチャートに反映されるわけがないのが分かると思います。
例えば自分が、1ドル=155円の時に1万通貨を62000円の必要証拠金で注文しても、これはレバレッジ25倍が効いた金額なので、仮にチャートに反映されるとした場合は400通貨分の反映です。
日本の店頭FXと言われる部類は、差金決済システムでインターバンク外の対顧客市場のものです。相対取引と言いますね。
業者は卸のバンクレートにスプレッド手数料を載せて顧客に提示していますが、顧客はこの加工後のチャートを見て取引しますよね。
レバレッジが効いた金額で買い注文を入れても、業者はそれをリスクヘッジするために反対売買の売りの顧客と相殺します。これを内部マリー取引と言いますが、カバー取引の内のものです。
1万通貨の買い注文を入れる個人が300万人いて、反対に100万人が売り注文を入れれば相殺後に、200万人の買いが優勢でチャートが上がると思われてる人が多いですが、平均400通貨を200万人が購入したことになっても8億通貨で1,240億円分です。
インターバンクは銀行間市場で、最低ロットが100万ドルで1.5億です。
世界の銀行や投機筋、機関投資家の発注ロットは個人が束になっても勝てるようなロットではなく、そもそもシステムが違うところで取引してるのがFXです。1000や2000ロットなど世界の主要銀行は1日5〜7兆ドルともっと多くの取引をしてるので、個人投資家の取引反映は約5%と言われています。
95%は銀行関連や実需の取引(ティア1LP)がチャートに現れています。
※業者は殆どがマリー取引で相殺するから買い・売りの損切り額が売上になります。
では、皆んなが意識してる揉み合いラインや、大衆心理の売買傾向って何を指して言ってるんでしょう?
株式の板読みとは違います。
皆んなの売買が反映されてるのがチャートなら、デモの反乱・暴徒化のように止まることが難しい状態になるのが集団心理です。
しかし、チャートは移動平均線で決まって止まる位置がありますし、伸びていくボラティリティが出る箇所も自然な売買とは言えない現象が沢山ありますね。
統制がない個人の動きではなく決まった傾向のプロの動きがあるという表れです。
投機筋やヘッジファンドの損切りによるショート、突然に見えるようでテクニカルのファンドの買いなど、こうしたテクニカル系の短期売買の仕掛けの動きがよくありますね?
大きく動いてるキッカケや、指標発表と同時に結果数値とは違う方向でいきなり動かしてくるのは、大衆ではなく大口のテクニカルなんです。
リクイディティが下がった時の一方的な取引は普段の拮抗する注文とは違い大きく動きます。
大衆が個人レベルの皆んなを指すならそれは無意味な考えというべきものです。その皆んなが為替を動かす世界の主要銀行10数社を指してるなら正しいですが、その場合は皆んなとは言わないでしょうね…
大衆を考えるならテクニカルをプロ好みに合わせる方が動く相場を予知できます。
FXでAIによる売買が増えて、個人トレーダーは相場でテクニカルが効かず利益を取れなくなるのではないかと危惧される方もいますが、私は心配していません。
既にAIによるアルゴリズムトレードは自動で行われており、その試みやプログラムも進化していますが組み込む側も人です。
人のテクニカルや傾向を入れてシグナルを拾い自動化で毎秒トレードするものであって、個人トレーダーを潰すために開発してるものではないからです。
例えば、人件費削減のための自動化AIロボットなら、その職業をしてる人は生活が奪われるものが出てくるでしょうが、それとトレードで利益を取る自動化AIは目的が違います。
FX業者にとっては負けてくれる顧客が減るようなことは喜べませんし、ヘッジファンドや銀行は最初から個人でFXをしてるレベルは眼中にもないでしょう。損をさせても何のメリットもありませんね。
FXは業者との相対取引で、インターバンクチャートを見て対顧客市場の中で業者と損益交換する現状は何も変わりません。
どんな動きになっても、ローソクの形成・レートがある限り規則性はあり、レートがある限り移動平均線は平均を表し続けます。
ランダム相場となりやすい動きを整列させて視覚的にボラティリティが出るトレンドでトレードすることには変わりがないので、AIが掻き回す相場になっても、その動きに合わせたテクニカルを開発するだけですね。