できないほど分かったつもりになりやすい
できないほど分かったつもりになりやすい
ARTEMIS FOREXはこのブログ以外にも、コンサルティング研究生でなければ読めないテクニカル論点専用のブログがあります。
一連のテクニカルをレクチャー後に深めてもらうための論点や、トレンドのポイント、見極める時のチャートが示すサイン(兆候)などを書いています。
もう分かってる人が読むものであっても、アクセスを見るとさらに何度も読み込んでいるのが分かります。
利益を取れるようになっても、できていると思っても、論点を深めていくために抜かりなく同じ文章を読むんです。
読書でも、理解力が足らない人は、テクニカルの使い方や深めるトレーニングでも同じ傾向にあります。
典型としては、一、二度読んだらもう分かったつもりになる理解度で終わらせることです。
FXセミナーや自己啓発的なものも同じで、聞いた時は自分は変わるという気持ちにさせられるだけで明日から何か変わるわけではなく何も成長はありません。
本1冊を読む時でも、私はタイトルや題名と章を先ずはさらっと読み本の骨格を理解していきます。
その次に重要キーワード等を含めて自分ならどう思うか・どう考えるか・その目線ならどうすべきかを考えながら読みます。
それが終わると内容はある程度入ってるので、数日空けて今度は要約しながら肝心な部分をもう一度読み返します。
これで一冊読破です。
FXで言えば、テクニカルや思考部分って一、二度程度で理解できるほど浅くない論点です。
できていない人ほどもう分かったつもりになりやすく浅い分、後で直ぐに崩れます。それは解釈が違うってことが結構あるからです。
本もチャートも眺めてるのと読めるは違うんです。初心者の時やそのレベルの時はチャート画像が付いてる説明が好きで見てしまいますが、逆に言えばチャート画像がない説明で理解できないのは思考部分で想像できるだけ描くものがない、それだけあらゆるチャートを知らない初心者だということです。
何度も記事で書いてる通り、読んで直ぐに覚えてできるようになるならFXで誰も苦労しません。
本当にテクニカルを覚えて身に付け、実践で活かせるようになるまでに何度も試行錯誤が必要で、例えそれを習える環境があっても何度も反復練習(トレーニング)をしながら自分のものにしていくプロセスがあります。
独学で分かったつもりの人はどこかで大きく負けるのはアウトプット(実践)できていない典型パターンです。
初心者や数年してもできるようにならない人は、深める段階をもう一段深く設定してみてください。
ある重要な発見や気付きってそうして分かることがあるんです。それが勉強です。
仕事も同じで上から言われた通りにしか動けない指示待ちか、自分で仕事を作ったり企画して上にぶつけれる人か・意見出来るか、本やブログを読むにしても受動的な読み方ではなく自分の目線に置き換えて能動的な読み方が出来るかで深め方が違ってきます。
そうして、ある日分かることが出てきます。論点の解釈が違ってたという風に。
同じ本や文章を読んで違う結果になる人は、このように使えるものを使えないレベルで解読してるか、使えるように理解を深めれるかで大きく変わります。
例えば、一言で「移動平均線」と言っても、テクニカルを知らない人が表示してるものとプロとでは、表示も設定も本数も、その読み方やpips利益まで全然違うのに、読めない人は移動平均線を使えないと言って終わらせます。直ぐにできないものは使えないで結論を出せばその人は乗り越えるものが何もないですね。
FXは特に特別な才能が無くても、ある特定分野のチャートに沿ったテクニカルを覚えればトレードはできるようになりますが、
⚫︎継続することの努力の才能
⚫︎物事を深めれる理解力や気付きが早い洞察力
は上達には不可欠です。
能動的にFXを勉強できる人は、何が大切で何が不要な手法かも見分けが付いてると伺える考えを初心者時に言ってることが多いです。
テクニカル完成の本があるとすれば、目移りばかりで本質を見れずに負けやすい方は一部の章の手法に固着してることが多い傾向です。ダウ理論を覚えれば勝てるようになるとか、エリオットをやるとか、単なる章のページを順番にやっても無駄なんです。
その考え方や勉強方向というか、FXトレードの骨格部分の解釈が、将来的に勝っていけるトレーダーと思考が違うので正攻法を組み立てられないわけです。
今出来る範囲の分かってるテクニカルと、研究を深めて行った先のテクニカルの深さは同じじゃないので、今分かってる深さ(未完成)を知ることがギャップ埋めのトレーニングの必要性になります。
例で言えば…1〜2年の人が知る移動平均線の使い方や使える技の深さと、チャートを知る人のテクニックは深さレベルが違います。浅くしか知らないのに使うのをやめるというのがいつまでもできるようにならない人のよくある癖です。
FXは投機で、株のように企業の業績を待ち数年寝かせれば利益になっていたというものではなく、自分の裁量判断で勝ち取っていくものです。
投機は弱肉強食のジャングルで生き抜く実力主義です。ちょっと負けた、損したというものは怪我でも致命傷でもなく日常の些細な出来事に思えない人は強くなれません。
100万負けようと200万負けようと、自分の実力を上げて1000万回収できるまで訓練する人だけがノウハウを自分のものにできます。それぐらいの気持ちが必要で、最後に笑みや旨みを取れる人はもっと重く深く考えてます。
その勉強を、ただ流れる動画を見て分かったつもりになる、本を読んで直ぐに分かったつもりになる。それで生き残れるものが手に入るなら、もっと長けてる賢い人は皆んなFXしてますよね…
思考や技術の攻略はそう簡単ではないってことで、身に付いていない繰り返せない偶然の勝ちは投機ではなくギャンブルです。
数日で覚えれること、直ぐに分かったと思えるような勘違いのテクニカルもギャンブル手法なんですよ。
私も分かったつもりで進めていた手法の勉強などは、後で太刀打ちできなかった経験を持ってます。だからできるようになればもう終了ではなく、自分が作った分析法でも、もっとシンプルにするため、またもっと使いやすく研究生のトレードに活かせるように、今でも朝まで研究・勉強を続けています。