★★ 【重要論点】MTF分析の多い間違い
MTF分析の多い間違い
マルチタイムフレーム分析(MTF分析)は、チャート分析における重要な役割があり、全トレーダーが避けては通れない分析です。
言い換えれば誰でも使う分析方法で、この情報処理能力でトレーダーレベルが分かるほど経験が大きく左右する分析といえます。それ故に間違いや誤解が多いもので、苦手意識で深めない人や出来ないが故にわざと避けてオシレーターの今しか見ない人もいます。
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【例】要約
上位足を見ながら下位足のタイミングでトレードするためのMTF分析。複数の時間足を見るから視野が広がり、全体を把握し易くなる。
全ての方向が上向きならロング
今、相場を引っ張ってるのはどの時間足か確認する。上位足〜下位足でバラバラの動きで一貫性がなく方向性が分からない時は様子見でトレードをしない。
MTF分析はダウ理論とセットで見る。
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という内容で書かれています。
遠からず半分は合ってる部分がありますが、要の部分は全く書かれてない事が多いです。
MTF分析は、上位足を見ながら下位足のタイミングでトレードするためのものというより、エントリーは別に下位足でするものと決まっていません。初心者ほど・スキャルほど下位足を重視させられてます。
全体を把握しやすくなるのは確かですが、見ている分足の全ての方向が上向きならロング
というのはアバウトです。同じ向きでない時は様子見するなら、多くのチャンスを逃すかもしれません。
上位足は1本のローソクの形成が数時間掛かりますので、15分に1本の15分足、5分に1本の…
下位足の方が動きが早いのは当然で、方向性が一致しない時はいくらでもあるわけです。オシレーターも上位足と逆向いてる時ありますね?
以前の記事の…どこかでも述べてますが、この方向性逆の理由説明が出来ない人はMTF分析を理解していない人です。即ちテクニカル分析をまだまだ遠いところで行ってる可能性が高いんです。
トレード環境というか、沢山モニターを出す人もいますし、スキャルで複数通貨って場合もあるのでそれぞれだと思いますが、1〜3通貨を追いかけてるぐらいならMTF分析が出来ればiPhone1台でスキャル〜スイングは事足ります。
相場を引っ張ってる時間足というのはありませんし、その通貨ペアの各時間足は当然その通貨(商品)の今のレートは全部共通で同じものを表してます。
時間足が変わったからって別のものが表示されてませんよね。
MTF分析で見るべきもの、見るべき理由、この分析を行わなければならない理由は、エントリーで含み損を作ってしまう事を防ぐためと、動きの詳細を把握するためです。
環境認識という大枠の言葉で表現されがちですが、それも言ってるだけの場合が多く、上記の【例】の様に分析していたら環境認識は出来ていないと言ってる様な意味になります。それもそのトレードで好きにしてることなので正解ですが、ここでいう相場分析のテクニカルで言えば違うって意味です。
TRADER TRAINING PROGRAMでは、詳しく説明しますので本当に知りたい場合は来てください。
環境認識とは、全方向性の順張りの原理が理解出来てこそ完成するもので、MTF分析の必要性や理由が分かって環境認識能力が向上し本当の使い方が分かります。
私は現在地とよく言ってますね。MTF分析はそれだけで読むものではなく、言ってみれば過去〜現在〜未来のチャートを世界図や航海図の様にし手に取るようにズームして把握するものです。
「上位足から分析して下位足までチャートを見ていき下位足でトレードする」という情報を鵜呑みにするから何も見れないんです。思考の違いによる解釈の違いというべきか、別々の時間軸で表現されてるチャートを読むものじゃなく、チャートは1つなんです。
1時間で1本のローソク…30分足は2本、15分足は4本、5分足は12本。チャートという地図をズームしてるのが分かりますか?
ローソクは一定時間で区切って表現するレート変動の履歴です。その時間足のレートは単にそう動いたと示すインジケータです。
波の始まりは下位足ですが、それは時間の区切りが短いから。レートの上下の揺れやうねりが表現されるのは下位足が早いというだけで、波の強さまで下位足が強いとは言ってませんよね?
だから急な展開に巻き込まれて負けるんです。下位足トレードを教えてる人のMTF分析レベルが未熟だから負ける人を増やしてるのが現状です。あくまでこれはMTF「分析」の部分ではなく見方のところだけです。
因みに、MTF分析はダウ理論とセットで見るものじゃなく、解析して分かるようになるにはもっと別の原理があります。別の鍵が必要ということです。
それを説明するには入れておかないといけない理屈があり、中途半端な文章量では出来ませんし、FXの説明で1日読んで理解出来るほど浅いものをここまで言いません。
冒頭に、「この処理能力でトレーダーレベルが決まる」
と言ったのはそれほど奥深いものだからです。
本当にチャートを知ってる講師かはMTF分析の髄(ずい)が分かってるか確認すれば判明します。スキャル〜スイングのトレードスタイルや手法の種別は一切関係がなくチャートの読み方(基本)なので、MTF分析を簡単に語っていればそこまでです。
MTF分析が完璧に出来ればチャート情報処理の悩みは恐らく50〜60%の不可解部分が消えます。その頃には勝ちトレードが増えるレベルに近付いてます。
全トレーダーが避けては通れない基本分析が故に、誤解したままの情報で浅いと思えば、負ける原因の解明や出来なかった理由に納得がいくでしょう。
FXを独学で攻略したいということは、自力で最低でも一端の講師レベルは超えるということ。
MTF分析1つ出来ることは序の口です。その意識を持って取り組んで欲しいと思います。