★ トレーダーの時間の概念
★ トレーダーの時間の概念
時間と言えば普通には、「時計」がありますね。
地球時間という太陽の公転や地球の自転で決まってる年・月・日と24時間です。
これは、太陽が登って沈む時間、人が生活する時、仕事をする時、睡眠や起床、待ち合わせや予定を決めたり、旅行や食事会など様々な何かの出来事に定刻で決めていくことに使われる共通の当たり前になってる時間感覚です。
その当たり前の「地球時間」は、時間という概念で言えば正しく進んでるかといえばそうでもないようです。概念自体がないと捉える…
アインシュタインの相対性理論・特殊相対性理論もあり、時の流れは「相対的」であって一定ではないこともあります。
ブラックホールは重力の影響で時間が緩やかになるなど、私らが感じる1分1秒が同じ速度で進まないこともあるようです。
「今」って、今この瞬間のことですが、そもそも時計や日時計すらなかった時代の時は、1日24時間の感覚もないと思いますし、「今」は現代人の感覚の数十秒までの感覚であっても、昔の今は数時間だった場合もありますね…
日がくれるまで今、だったかもしれませんし。
それで…
通常の24時間の中で、夏時間や冬時間の市場の開場時間は1時間ズレますが、決まった時間に東京・ロンドン・ニューヨーク市場の順に開場します。これは人が働く時間だから定刻です。
しかし、為替は通貨の売買なので24時間どこかで取引が行われていて、日本時間28時でもニューヨークでは取引時間に入ってますね。
為替を動かす大口や、ファンド(色んな種類有り)や銀行など、そんな世界のトレーダーがするトレードが、日本で生活しFXをする個人が考える時差考慮の時間通りにチャートの動きを考えていても合わないことが出てきます。
例えば…殆どが寝てる深夜3時にトレンド転換したり、ロンドンでは朝、日本でいう14時に大きく方向を変えることもあります。
毎日仕事をして、夜の食事後からトレードをするっていう日課の方もいますが、いつもいつもその時間に取りやすい相場になっていないですよね?
だから常にチャートを見ているという人や、色々な通貨ペアを選択肢一覧に入れてポートフォリオのようにしている人もいたり、何にしても決まった時間にチャートが綺麗に形成してトレードしやすいようになってるって考えることには間違いが生じます。
寧ろ、そのチャート感覚が正しくないんです。
毎日トレンドが出てくるわけでもなく、そのトレンドは大中小あるので、例えばニューヨークのファンドが仕掛ける場合、彼らにとって仕掛けるポイントがチャート上で今10時だった場合、時差13時間の日本では23時です。次に仕掛けるポイントが来るとした場合、それが16日後だと384時間(市場開場日)ですね。
チャート目線から見る時間は1日24時間ではないってことが普通の感覚で、これに人間の24時間を当て嵌めるとローソク形成と合わないってことが出てきます。
スキャルピングを行う小トレンドの時間周期でさえも起こりうるのが毎日定刻ではなく2、3日後かもしれないので、毎日その時間に取りやすい時間や開場に合わせてなどのトレードはチャート時間から言えば全然正しくないわけです。
基本的には、トレーダーが24時間感覚をチャートに持ち出したり、チャートに当て嵌めようとすると、トレードに適さないと考えてください。あくまでチャートの流れる時間が基本です。
1日が24時間ではなく32時間かもしれませんし、1週間が120時間ではなく160時間かもしれません。
分足や時間足は一定時間で区切ってるだけの単なるローソクの履歴だということを忘れてはいけませんよ。