移動平均線のクロスと言っても…
移動平均線のクロス
移動平均線と言っても…色々で…
ゴールデンクロス(GC)とデッドクロス(DC)がありますが、先ずはこの画像を見てください。
EUR/USDの左と右に分けて、4時間足と1時間足を並べてます。
普段皆さんが使ってる移動平均線の方は見慣れた雰囲気で左右分かれると思います。
これは、左がSMAで右がEMAで表示してる同じチャートです。
SMAとEMAは好みで、それで慣れればどっちでも使えますし、それぞれにメリット&デメリットがありますが、クロスの点では同じではありません。
左は一般的に多い設定と言われる
25、75、200のSMA(単純移動平均線)です。
クロスする前後を見ると、そこでエントリーすればその途端に含み損ですね。
25と75ではクロスは使えないでしょう。しかし、そういうのがネット情報です。
皆んなが見ているもの(大衆心理)が正しく、その設定が抵抗やチャンスに繋がるって、誰が言い始めた基準だってことです。皆んなが使ってるなら尚更負けやすい設定です。
SMAにはSMAの、EMAにも違う使い方があります。
✅クロスでも利益を取れるものですが、ではどんな時にもクロスでエントリーして良いのかと言えばNoです。
✅クロスしても伸びない時がある上に、そっち方向じゃない時でもクロスはします。
ここで間違って逆行される人も多いと思います。
先ほどの設定の15分足です。
黄色の印のクロスでショートしてもスキャルでちょっと取れる程度で、これは逆張りです(エントリー段階で長く持てない所)。
水色の位置でクロス確認後にロングエントリーしてもローソクは揺れる位置で上の方にあります。
肝心なところで取れていませんね?
クロスしてるからってこんなところでエントリーする人は少ないと思いますが、精度が悪い移動平均線を使ってたらダメだって例です。
これはオシレーターでも同じで、入れてはいけない時があるのに、いつもと同じ風に見えて騙される典型パターンです。
狙ってるのが5〜10pipsであれば上下に好きに抜いていけば良いですが、恐らくそういうことを繰り返すトレードだと損切りは山の様に増えて利益が残らない状態だと思います。
私の分析法では水色のエントリーから上のラインまでを入れっぱなしの1エントリーか、スキャルの場合は移動平均線通りに取っていきます。
スキャルピングは特にローソクが伸びる時に入れないと、揺れる時にやっていても効率が悪いトレードになります。
そんな見分けが付くのかって…理屈を理解していたら難しいことではありません。
ローソクはどっちに行くか分からないのではなく、行く方向にしか行かない、行けない、逆らえない動きがあるんです。
私の分析はそれを利用して、動きを確認するための移動平均線の使い方です。予定通りに進むかを移動平均線で見てるだけってことです。
だから見送るクロス方向は、クロスする前からスルーです。条件が揃うクロスしかエントリーしませんし、してはいけない(負ける)トレードって沢山あるんですよ。
スキャルの方が上下に入れて負けてる時に、デイトレーダーは1時間足数十本をスルーしています。どれだけの本数・時間を見送ってるのと思うでしょうが、増やして減らして余計なことをして結果マイナスになることが多いなら、簡単なところだけ入れれば良いトレードです。
予測の展開分析が出来れば、来るべき時を待てるんです。皆んな「待つことが大切」と言われても「待てないしどこまで待つかも分からない」ですよね?
ロングで抜ける区間であっても、前述の様なMAの設定ではクロスに見えても、ローソクが一定時間戻してる時(幅)があるのに、インジケータが上なら入れてる人がいますよね…
わざわざ損をしやすいタイミングで入れてるんです。
※これは先を予測できる分析ではなくただのクロスです。
さらに、200線を越えればロングって大雑把なことを言う方もいますが、上記の様にタイミングを外すだけで皆さんが不安になる含み損が出るのに、成功するわけがないですね?
分かりきってることでもそれが手法だと言ってる人もいます。
そもそも、移動平均線は使う道具であって、地図を読むためのコンパスみたいなものです。コンパスがあれば航海図を読めるってことではないですよね?
航海術を知る方が先なんです。技術があれば道具を使いこなせますが、道具があっても技術がなければ宝の持ち腐れになります。
波の荒さや氷河や岩などで暗礁に乗り上げない所か、深さや渦潮など把握して行路を決めて行くのはFXも同じはずです。
それがFXの場合は分析法です。
インジケータやオシレーター(道具)、ラインの読み方・使い方だけでFX(チャート)は攻略できません。チャートの航海術(技術)が無いからです。
移動平均線1つ、道具1つで見え方が違うもので、ベースの分析法が違えば100pips程度の波の読み方も違ってきて当然です。
【チャートを読む前提】から既に違うのが結果であるトレード利益に現れます。