★★★ 自分というトレーダーを育てる

 



★★★ 自分というトレーダーを育てる


FXの勉強は、各々が考え、悩み、時には行き詰まり、それぞれに正しいと思う道で突き進むものですね。


何が正しく、何が合ってるのかさえ分からない…



トレード技術やトレーダー像は、一つの完成形があるとします。


その独学の過程では、色々やっている人には「癖」は必ずあります。

癖と言えば、良いことよりも悪いことの方が多いものなんですが、トレーダーにとって悪い癖と言えば、

⚫︎余計なことをしてしまうこと

⚫︎マーケットに合わない考え方

などです。



トレーダーとしての完成形まで成長していく過程は、『庭園を作る』ことに似ています。



土地があっても、そこにいきなり花を植えたり、噴水を作っても良くありませんよね?



しかし多くの人は、早く見た目にも作りたいからと花を植え出し、レンガなどで花壇を作り、見た目の形ばかりを急いで作ろうとします。


FXではトレーダーがしていることを早くしたいので、手法ばかりに目が行き、それを真似ることから始めますね…


こういうのは、癖となり、上手く綺麗な花壇ができないからと、違う花壇や花の植え方を探そうとしますね。



それは何故上手くいかなくなるか…


庭園を完成させていく前に、先ずは邪魔になってくる「石や岩」「雑草」などの、「癖」を取り除く考えがないからです。


だから何かを作り上げていく時に、ゴロゴロと癖が後から出てきて邪魔をします。


タケノコようなものを放置していたら竹は直ぐに育つので(癖)の方が育ち、綺麗な庭園どころではないですね。


一番最初に大事なことは「平らな整地」にすることです。足らないところは盛り土をして。


整地をしていく中で、癖などを浮き彫りにし、後で作って行きやすい不純で不要な部分を極力取り除く作業が必要になります。


「FXの間違った考え方」や「チャート分析の不純物」を除去することから始めて、FXでの平で綺麗な整地を作ります。


★私がよくブログで書いている、

「INする相場」と「INしてはいけない相場」の区別もこれに当たります。



負けることが多い人は、先ほど書いた通りに「癖」を持っていて、この癖がINしてはいけない相場でトレードしたい病を発症させます。



「INする相場」と「INしてはいけない相場」。

言い換えれば「利益を取れる時」と「利益を取れない時」を明確に見抜き、トレードするべき時まで待てないといけないんです。



普通に勉強してきた方は、一体いつがトレードしてはいけない時か分からないですね?

それに、「待つこと」が大事と言われても、チャートは動いてるのに何を待つのかさえ分からない人もいます。



どうやれば勝てるかを必死で考えて勉強してきても、チャートを読む方法が違うから見抜けません。

これが蓄積して癖となってきます。


✅それと、多くの人はチャートには読み取りやすいものがないと思ってます。無いと思ってるうちはあまり勝てていないでしょう。いつも数pips〜50pipsぐらいしか取れないトレードでは、相場を都度分析していかないといけない読み方なのでトレード計画は立てれません。癖や固定観念がある場合は、こうした読み方が存在することまで分からない人が多く、それ以上は上達しにくいものになります。





取り除くには、最初から取り除けるだけの「FXで持つべき思考」というものや、基本の考え方があるからです。

そういうことを考えもせず、ゲームように「どうやれば勝てるか」ばかり追いかけてきた人は、気づかないと取り除こうとはしませんし、取り除ける考えにも辿りつかないと思います。


そうしてるうちに、石や岩は、もう地中に埋もれたまま取り除かれず、そこに雑草も生えて、「本当に伸ばしたい木」を植えた時に綺麗に根を張らず邪魔になってきます。


それに気付いた時でも石や岩なら取り除くことはできますが、FXで定着した考え方や長年蓄積した読み方はそう簡単には0にはできません。

また、曲がって育った木を、後で綺麗に曲げ直すことも簡単にはできませんね。



✅「FXのトレードや利益」は100%テクニカルだけでできることです。


できないと思う人は、あれこれやってみれば良いと思いますが、余計な考えは癖を作っていきますし、そのように相場が動いていないのに「違うチャート概念」で勉強していくので、結局は読めないという結果に数年後か数十年後に行き着きます。


学校の勉強ができた人ほど、沢山の人がFXで負けていると思えば、自分はもっと勉強して賢くなろうと努力します。

人よりも詳しくなれば利益を倍々にしていけると妄想したりも…


こういった知識側を広げる、「浅く広く」はFXでは不要で、自分の育て方を失敗しやすくします。

マーケット理論を、実際の相場の動きとは違う理屈で制覇しようとすると無駄な努力をし、余計に複雑にする行為だからです。



例えば、プロ野球選手のバッター…

難しいスポーツ理論でやってる人もいるかもしれませんが、高校野球でスカウトの目に止まるぐらいのホームランバッターが、プロ入団後にそんな難しい理論で打ってませんよね?

当然、小学校の頃からも知識側で鍛えてバッターとしての練習をしてきた訳でもなく、「ただ人よりもバッターとしての技術を鍛えてきた」だけです。



これと同じで、トレーダーに必要なことも、知識じゃなくて技術なんです。

プロの投手になってから、コーチの余計な指導で選手生命が終わる人もいますね。知識ばかりの人が素質を壊すことって意外と多くあります。


必要な知識は入れとかないといけませんが、技術よりも知識の人が、詰め込めば実戦で活躍できなくなります。

強い格闘家などは、頭でっかちではなく、如何に戦闘力を上げれるかをやってますね。それと同じです。


余計なことをしないためにも、最初は整地にしてから、癖や邪魔なものを取り除いて、雑草を生えにくくなる処理をし、そして順番に綺麗な庭園を丁寧に作り込んでいく作業をしないと完成しません。


技術習得は庭園の設計図のようなもので、無計画に適当に作っていけば見た目のバランスが悪い庭になりますね。

何が必要で、何を用意しなければいけないか最初に考えられないと、作ってからだと一旦壊さないといけないことになります。



修正が効かない


長年やってきていたら、人間って間違ってることを認めないことも出てきます。

その時に認めてしまうと、過去数年勉強してきた自分を否定することになるからです。


✅いくら間違ってようとそれを貫くし、負けるトレーダーにもプライドがあって、それが修正不可能になります。

✅そして、誰の意見も聞けない深みに嵌ります。


FXをやっている人に多いのが、今少し勝っていたら、負けている人が多いから少しプラスでも、自分のやっている手法やトレード方がベストだと思う錯覚です。


私は音楽もやっているので、そういった固定観念を捨てて、別の分野や世界からもヒントを得ようと努めるようにしています。より多角的な見知から見る方が客観性が上がるためです。


「今のベストはコレ」というものは持ってますが、自分の手法が一番正しいと思うこととは少し感覚が違います。あるならまだまだ向上させようとしてるので。


FXの独学者に多い、自分のものが最高だから習わなくて良いという発想の頑固者では、「テクニカルの覚醒」は専業になったあとは殆ど起きないでしょう。技術の昇華が止まります。

なぜなら、冒険心や向上心が強くなると、今得れている利益も危うくなるからです。特にギリギリ生活費がプラスになる短期トレードを毎日しないといけないトレーダーは精神的な余裕が出てきません。


これから専業になろうとしてる段階なら、まだテクニカルの見直しや、開花や昇華の道、その可能性は残されてます。


だから週に1回や月数回取れれば生活費を確保できるトレーダーを目指す方が将来が楽なんです。

こういうことを言えば、資金を上げてロットを増やせば数回のトレードで同じだと言う人もいますが、これが前述でいう「頑固で致命的な癖」です。










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