★★ ランダムウォーク理論から勝ち理論の考え方

 



ランダムウォーク理論から勝ち理論の考え方


ランダムウォーク理論とは…

株価についての「予測の不可能性」を説明する理論で、相場の値動きを論じた多くの理論のうちの一つです。



端的に、ファンダメンタル分析とテクニカル分析を否定し、先の予測は不可能とする理論です。

FXは株式のように現物とは違い、為替レートは主に銀行の現物のチャートですから、個人投資家の思惑や大衆心理は反映しにくく、プロの心理やパターン(偏り)が出ます。




猿のダーツ投げ

目隠しをしたサルに、新聞の相場欄めがけてダーツを投げさせ、命中した銘柄でポートフォリオを組んでも、専門家が選んだポートフォリオと、さほど大差のない運用成果をあげられると、この理論では説明している。さらに、ダーツ投げで「売買タイミング」を適当に決めても、運用結果はさして変わらない…とも言う。場合によっては、ダーツ投げで決めたほうが、人間の心情が入り込まない分、利益が生まれやすいとも考えられている。






FXでも、相場はランダムウォークで予測は不可能と説明する方は居ます。


もしそうであれば、全てのトレード、トレーダーは勘や運任せで行ってることになります。


これは、テクニカル分析の難しさから研究や習得を諦めた方の納得しやすい方向の理論です。少なからず私達はそう考えています。理屈はあくまで理屈でそれをどう解釈しようと自由でどう活かすかにかかってます。




猿に当ててもらう方が勝てるというなら、そうしてもらえば勝って行けるでしょう。




私は、初心者の時にこのような理屈でFXを考えて手法や攻略方法を改めました。


ランダムウォーク理論が正しく、誰がやっても同じ結果で運次第であれば、回数をしてるうちに成績が良い猿と成績が悪い猿とに分けることはできます。そこには必ず共通点や傾向がある。


出題範囲が無い試験では、誰であっても回答は至難の業ですが、FXは決めた通貨のチャート(銘柄)のX軸×Y軸のレート変動で選択するのは自分です。例え結果が運であったとしてもエントリータイミングは選べます。だから見て選べる時点で未知の問題解決とはレベルが違い、何かを知れば解決出来る範疇のものです。




色んな猿の群があり、ランダムウォーク理論が正しければ、どの群も一定の割合で勝者と敗者が出てきますね。

初心者も上級者も、経験すら関係なくランダムで勝率や利益は運次第というのがランダム理論です。




では、FXはなぜ負ける人は一つも勝てず、勝つ人は利益を取り続けれるのか…


大きく分けて10%が勝ち、90%が負ける。とすればランダムウォーク理論は90%の人が考える都合のいい理論の可能性が出てきます。90%の人が言えばほぼ全員そう言ってるという感覚に捉われます。しかし、勝者は常に一握りで皆んなではない。

ここでいう90%は、1つも利益を取れない負けを表すものではなく、月のトレードで勝っていてもFXを始めての投入資金でプラスになっていない方も含みます。


あくまで仮説としてですが、ランダムウォーク理論が正しくチャートがランダムであればあるほど、少数の勝ってる人は特殊な方法を知ってる事になります。ここで偏りが大きく出るはずですね。

全ての人がランダムのチャートでいつトレードしても運でしかないなら、初心者はもっと勝てる時があってもいいはずでここで矛盾が起きてます。





一見、適当に投げてるダーツの当たる確率が、1つの集団で同じ割合の結果になるなら、他の集団でも同じ結果になって当然ですが、投資の世界では勝つ者は既に偏っていますので、勝ち方を伝承するグループや企業が存在してる限りランダムではないと証明してるようなものです。


同じ人が1/2の確率を当て続けることは不可能で、何年もにわたって運だけでやっていないことが分かりますね。

バフェットはこういう理由で、自分を含めて師のグループの成績からこのランダム理論を否定しています。





偏りがあれば、そこで、より負ける原因は何か研究出来る分かりやすい材料が出てきます。

10%の方法に行き着くには10%の方法を探すよりも、90%の方法をより研究して間違いの決定打に気付く方が遥かにサンプルが多く見つけることは簡単です。


ここに気付いたのが私達の原点です。





FXは、利益を取れれば方法など好きにやって良いもので、どのような仮説であっても好きに考えて結果を出せた人が正解です。トレーダーは学者ではありませんので、理論の正しさより実際のトレード技術と利益です。



ランダムウォーク理論が正しい…そう考えてチャートは読めないものと思い続け、テクニカル分析を鍛えなければ、実質FXで勝っていけない人で良いという受容を意味します。いくらランダムが正しくて正当化しようとも利益には結びつきません。寧ろ博打理論になってしまいます。

その信じたい気持ちは誰も止めませんし、自分で選ぶことなので、FXをしなければいいだけです。



試験に例えれば、合格率10%の合格者に方法を聞くか、出題はランダムだから方法などないという90%の術を知らない不合格者に聞くか、という簡単な選択です…

負ける側の集団で慰め合っても利益にはなりません。挫折で辞める理由を探したいだけなんです。




為替相場がどこであってもランダムというランダムウォーク理論を肯定するほど、逆になぜ続けて勝てる人がいるのか、今以上に不思議に思ってきて普通です。


答えは簡単です。

ランダムで片付ければ楽で、テクニカルを否定する人が知る由もないテクニカルが存在するからです。

出来ないと決めつけるのは誰でも今日結論を出せますが、出来るようにするにはどうするかを考えるのが前に進む人の考え方です。




負け続けてることを肯定する理論ではなく、チャートがランダムならギャンブルにならない根拠あるトレードとは何か、テクニカル分析が大事で根拠を見出すにはどうするか、いずれにしてもトレードの入口〜出口戦略が無ければ利益にもならないので、何かしらのエントリー根拠は必要です。ロットを入れるに値する損しないことを見通せる何かがテクニカルです。


ランダムウォーク理論も正しく、その理論が当てはまる短期の変動もあれば、ランダムとランダムではない相場の両方に対応したテクニカル分析もまた存在し、どちらも正解だというだけのことです。





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